入院生活:その5 患者さん同志入院のいい所は、同じ病気と闘う人がソバに居ると言う事です。だから話しかければ、スグに仲良くなります。 どうせ同じ病気なので、お互いが気を許しますから、何でも聞けます、話せます。 入院中は医療スタッフも、糖尿病患者の理解者です。 気持ちがとても楽です。 糖尿病と言っても、やはり皆、状態も経過も原因も違います。 私が一番、仲良くしてた同室の、私より五歳くらい上のSさん。 Sさんは、全ての合併症が出ていました。 心臓、脳、神経障害、腎臓、眼、、、 息子さんは1型DMです。 そういう状態ですので、余り他の患者さんとは話をしていなかったようでした。 やはり眼も見えにくくなっていましたし、自分からと言うのは無理があったようでした。 私はもっと悪い状態の母の気持ちの変化も見て来ましたので、苦しいくらいに気持ちが分かりました。 心も閉ざし傾向になるのも当然です。 周囲の温かな気遣いが必要になります。 だいたいは周りの人は躊躇してしまい、結果として避けてしまいがちです。 同室の他の患者さんが言っていました。 ”どう接したらいいのか分からないし、同じようには話したり出来ない”って。 気持ちは分からないでもないですが、でもそんなのは寂し過ぎます。 探せば共通部分はあるし、同じ病気なので人事ではありません。 だからSさんとは仲良く話をしました。 私よりも病歴は短い。 年だってそんなに変わらない。 脳梗塞の後遺症も残っていましたが、一生懸命歩こうとする姿、今でも忘れられない。 一緒に歩いたり、売店に買い物に行ったり。 楽しくお付き合いしてくれました。 退院した今でもメールしたり。 私から見ても本当に心配な状態です。 どうしてますか?Sさん。 人により病態はそれぞれですが・・・・ つらくて受け入れたくない場面もありますが。 それでも同じ時期に同じ病院に入院して同室になり。 そういう出会いを嬉しく思います。 病院から離れれば違う世界に行くわけですが、、、 どこかでみんなガンバッテるんだろうなって思います。 それが今でも励みになっています。 |